
私は高校生の時、異文化交流をメインとする部活動に所属していました。異文化交流といっても、他の国の日本語を学びたい方々に日本の文化を教えるというもので、英語など他の国の言語をあまり使用せず、基本的には日本語のみでの交流が多く、私自身は英語が一番苦手な教科といっても過言ではないほど英語が苦手で、今でもその苦手意識は残ったままです。
そんな私がシドニーツアーに行ってみたいと思ったきっかけは、自分の未知なる可能性を知りたかったからです。一歩日本から飛び出てみると、常識ががらりと覆されます。言語も違えば、伝統も流行も違う。今までの私は自分が外国のことを偏って理解している日本というテリトリーの中でしか交流したことがなかったので、自分から違うテリトリーに飛び込んでみたいと思ったからです。
私が今回のシドニーで感じたことは、人がとてもフレンドリーで本当に優しい人ばかりだということです。今回のツアーで私は何人もの人に話しかけ、道を教えてもらったり、おいしいご飯屋さんを教えてもらったりしました。そんな中で思ったことは、話しかけた方全員が嫌な顔一つせず、立ち止まってくれ、私のつたない英語を笑顔で聞き、質問に答えてくれたのです。しかも、会話がひと段落つくとあちらの方から話しかけてくれ、いろいろなことを教えてくれることもありました。本当に心が温かくなるような出来事ばかりで、初めは一週間もちゃんと過ごせるかなと心配でしたが、帰国時にはもう少し長くこの国に居たいと思えるほどになっていました。
今までは自分は英語が苦手だからと海外に行くことに大きなためらいを感じていましたが、今回のツアーを通して、今の自分でどこまで通用するのか、もっと勉強すれば今回の倍以上に楽しむことができるのかなど、今では未来の自分への期待でいっぱいです。