M.Y 農林海洋科学部農林資源科学科 2023年入学
優しい色

 私にとって、この異文化体験ツアーは、私の見る世界を優しい色に変えてくれたかけがえのないものです。


 まず、声をかけた人は皆、私の「Excuse me」に対して、無視や今忙しいからごめんなんてことはなく、いつも、意味をくみ取ろうと聞き返してくれたり、噛み砕いた言い方をしてくれたりしました。優しいほんとに優しい人達ばかりでした。


 次に、社会環境自体の優しさが素晴らしかったです。電車は椅子がないスペースや優先席が多いし、座席の向きを変えて人数に合わせることができるという仕様になっていました。別に、車椅子とか妊婦とかそういう特定に対する配慮ではなく、キャリーケースを持った人や観光客、グループ、個人等その様々な状況に合わせた色んな使い方が出来るいい形だなと思いました。また、自転車用の信号と道(や方向)の指定があるのが感動でした。歩行者、自動車の両方に迷惑をかけにくい方法でいいな、日本もこういう指定があればいいのにと思いました。大きな公園が街中にあるというのも凄いことだなと思いました。あるのを見るだけで十分心が開放的になってストレス減の感覚がしました。


 さらに、街中で何度も同性のカップルを見かけました。日本では失礼ながらやっぱり不思議な感覚で見ていたけれど、オーストラリアで見た彼らは何故か自然と受け入れました。どうしてなのか不思議です。でも明らかなのは、改めて、日本での自分の感覚が遅れていたなということです。そして、色んな国の人がひとつの地域に共存することが当たり前の事として感じれるようになったという自分の成長がそのカップルの見方を変化させたのではないかとも思いました。「当たり前」の基準の変化の影響力を感じました。複数の人種が目の前に同時に存在し、複数の言語が同時に耳に入ってくることは、オーストラリアに行かなければ出来ない体験だと思うので、行った甲斐があったし、その状況に対して実際に自分の体が順応できたことも凄く嬉しかったです。


 アボリジナルツアーで、「アボリジニってひとつにまとめて言うけど実際はオーストラリア中に色々な集団があったんだよ」と教わったように、国とか人種とかでひとまとめに見るのではなく、また、区別や変な配慮で接するのでもない、そんな、新しい「世界の見方」を身につけれた気がしています。


 これからも身につけた力を忘れず、この優しい色の世界を見続けて生活したいと思います。


後輩へのメッセージ

ちょっとでも気になるのなら思い切って申し込むべきです。

申し込んで後悔することはないと思います。


特に初海外の方は、先生方や仲間がいるというのはやっぱり大きなメリットです。

勇気を出すきっかけをくれます。


また、これはちょっと大げさかもしれませんが、自分の見る世界の色が変わると思います。

少なくとも私は、行く前より世界を優しく暖かい色で見れるようになりました。


凄く幸せです。

そんな自分に自信も持てるようになりました。


自分の目で異文化を見るというのはいい刺激になると心から思います。

是非皆さんも、その1mmの興味を信じてシドニーツアーに参加してみて下さい!


この先輩が利用した入学準備