第4話|社会で活躍する先輩の4年間

教員を目指す

2017年
山下 和希 さん

山口県立防府高等学校教務部 企画情報部 担当教科:理科

現在のお仕事を選んだきっかけを教えて下さい

私が高校生のとき、同じクラスの好意をもった友人から理科や数学を教えてほしいと頼まれました。一生懸命勉強してその友人に教えたら、「私に子どもができたら、山下君が先生になって教えてあげてほしい。」と言われ、自信がつきました。これがきっかけとなって、教員を目指すことを決心しました。
学部生時代は、PC講座の講師のアルバイトをしました。教員は様々な組織を運営することになるので、自分から積極的にリーダーの位置に就き、組織に関わる多くの人と関わるようにしました。中には、「正直、関わりたくないな。」と思ってしまう人もいました。しかし、組織を円滑に運営するためには、絶対にコミュニケーションを諦めてはいけないことを学びました。

学生時代に努力した事で今の仕事に役立っていることを教えて下さい

学生時代に最も打ち込んだのは、PC講座と新入生サポートセンターのアルバイトです。 精一杯に力を注いでも、失敗することがありました。しかし、必死に取り組んだという事実があるだけで、結果は失敗であろうと、その結果を考察すれば、「この結果は私に何かを伝えようとしてくれている」と思えるようになりました。社会人生活でも失敗は多いですが、人前に立って多くの失敗をしたからこそ、失敗から積極的に学びを得ようとする価値観が形成されたと思っています。 PC講座の講師をしていた経験を買っていただき、今では、ICT機器やアプリの使用法の研修を任されることになりました。大学で取り組んだ活動が仕事に活かされているなと実感しています。

今のお仕事の魅力を教えて下さい

私は、世界に存在する多くの課題を化学の力で解決できる人材を育てたいと思っています。今務めている職場は、進学校ということもあり、化学は受験するための1教科と考えている生徒も多いです。 しかし、化学は直接的に人々の生活を豊かにすることができる魅力的な学問だと思っています。化学を探求することの楽しさを生徒の皆さんに伝えていきたいです。もちろん、化学を探究するには、多くの知識が必要なので、まずは、どうやったらその知識をわかりやすく伝えることができるか、どうすれば生徒は化学を身近に感じられるかを考えていきたいと思っています。 私も、仕事終わりにジムに行ったり、有給休暇を絡めて週末に旅行に行ったりして、リフレッシュしています。

💡 ワンポイントアドバイス

早くから教員になるという目標に向かって、学生時代に様々なチャレンジをし、失敗から学ぶことは教員に限らずとても重要なことだと思います。 山口大学生協では教員講座を開講して、教員を目指す方の応援をしています。

次の準備はこちら