第2話|水産大学校での学び

海から食卓まで

海から食卓まで』幅広く海の仕事をカバーする5学科制/海・魚・船好きが集合!

水産大学校は「水産」の分野に特化した学校ですが、幅広い分野から学べ、様々な角度から研究を深めていくことができます。例えば、航海士としての知識・技術を学ぶ、船のエンジンや魚の輸送技術など機械について研究する、海の環境保全について考える、海の生態系を守る、水産物を有効利用し安心で安全な食品を開発する、水産物が食卓に届くまでの流れや経営を学ぶなど、まさに「海から食卓まで」の全ての水産分野が学びの対象です。海や船をテーマとした全国でも珍しい学科を有するため、入学者は北海道から沖縄まで全国から集まっています。目の前に広がる海で釣りやマリンスポーツ、魚の飼育など学生生活を楽しむ学生もたくさんいます。

教育方針や校風が魅力

農林水産省を主務省とした4年制大学校/実学重視・大学入学共通テスト不要の入試制度

実習・実験を重視する本校では、最先端の研究機器を備えた2隻の練習船「耕洋丸」「天鷹丸」により、全学科で最短7日間、最長5カ月の乗船実習(学科ごとに異なる)を行います。実際に海に出て共同生活を行いながら、操船や漁獲・処理、観測・調査など、水産や海洋技術を学んでいきます。食品科学科では、キャンパス内に缶詰や燻製などの開発を行う実習棟、アレルギーテスト、コレステロールレベル測定、食品の鮮度調査など専門的な設備が充実。実学ベースの講義や実習が多くあるのが魅力です。 また、本校は独自の入学試験を行っており、国立の4年制大学校ですが大学入学共通テストは不要で、一般入試においても3科目で受験が可能です。

就職に強い!

企業との信頼関係は強固。実験や実習で修得する専門性が評価され、就職率は99.1%に

約75年間で1万人を超える卒業生を輩出し、そのほとんどが各界の第一線で活躍している実績が評価され続けています。2024年3月卒業生における就職率99%のうち、水産関連など専門分野への高い就職率(専門分野就職率87%)がその表れです。多くの卒業生が採用実績のある企業へ就職を決めており、企業側との深い信頼関係が形成されている中で、不況時にも求人が寄せられています。 カリキュラムに重点的に盛り込まれた実験や実習の経験が活かされるため、就職後の評価も良好で、低い離職率へつながっています。

💡 ワンポイントアドバイス

水産大学校は自然に恵まれた環境にあります。『海が好き』、『魚が好き』な学生が全国から集まっています。休日は釣りに出かけたり、釣った魚を調理したりまさに海と魚尽くしの毎日です。 水産大学校には、どの学科にも1~2週間ほどの船実習があります。「トローリング」といって、網を引いて魚を捕ったり、なかなか他大学にはない特徴です。

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