第3話|学科別 先輩の学習方法

海洋生産管理学科 先生に聞いてみました

Q. 海洋生産管理学科では、どのような勉強をするのですか?

A. 水産資源管理と環境に配慮した効率的な海洋生産活動を実践できる人材育成を目指しています。このため、海洋環境、水産資源及び船舶運行などの分野で基礎から応用まで講義されます。また、実験・実習の科目が多く実践力を身につけられるようになっています。

Q. 先生はどのような研究をされていますか?

A. 漁船の安全性に関する研究を行っています。漁船の性能として操縦性、耐航性などの船体性能と同時に漁労性能も含めた操縦時の安全性・効率性について検討し、漁船の海難事故に関与した人的要因を明らかにすることで安全性改善を図ります。

Q. 海洋生産管理学科の実習はどんなものがありますか?

A. 1年次の夏にカッター操艇や遠泳訓練による海技実習を行い、慣海性を身につけます。その後、乗船実習を2年次に14日間、3年次に1ヶ月間行います。 4年次には選択する進路に応じて、専攻科進学の希望者に遠洋航海実習(外航)が、5ヶ月行われ、それ以外の学生は漁業調査として山口県内の漁業者のもとで1週間にわたり漁業現場を調査することになっています。専攻科に進学すると、さらに6ヶ月の乗船実習が行われます。

Q. 海洋生産管理学科の卒業後の進路はどのようになっていますか?

A. 約半数の学生が専攻科に進学し、そのほかの半数が本校水産大学校研究科や他大学の大学院へ進学もしくは公務員(水産職)、各種団体、水産系の企業への就職となっています。 さらに、専攻科を終了する学生の多くは航海士(海上職員)として水産庁や都道府県などの官公庁船、海洋調査船、外航商船などに就職しています。

Q. 専攻科を終了すると、どのような資格が得られますか?

A. 三級海技士(航海)、小型船舶操縦士(一級・特級)、第一級海上特殊無線技士などのほか海技免許に関わるレーダー、ARPA(衝突予防装置)、ECDIS(電子海図)、上級航海英語、救命、消火等の講習修了書、船舶衛生管理者適任証書といった資格を得ることができます。 但し、資格取得のためには、学科と専攻科において海技士養成指定科目を全て習得することが条件で、高度な海技知識の習得や厳しい実務の訓練が求められるのは言うまでもありません。

海洋機械工学科  先生に聞いてみました

Q. 海洋機械工学科ではどのような勉強をするのですか?

A. 物理を中心に生物や化学も取り入れた海洋・水産技術と機械工学との融合分野を勉強しています。

Q. 先生はどのような研究をされていますか?

A. 環境対応型モデル漁村のエネルギー供給システムの構築に関する研究。

Q. 海洋機械工学科の実習にはどのようなものがありますか?

A. 機械工作実習、海技実習、海洋機械実習Ⅰ,Ⅱ

Q. 海洋機械工学科の卒業後の進路はどのようになっていますか?

A. 海洋、船舶、水産食品などに関連する機械分野。

食品科学科 先生に聞いてみました

Q. 食品科学科では、どのような勉強をするのですか?

A. 安全な食品、美味しい食品を作るにはどうしたら良いか。水産物を通し、食品について研究・開発する力を身につけます。食品科学の基本的な知識と、水産食品についての幅広い教養を修得します。

Q. 食品科学科では、どのような研究をされていますか?

A. 学科では大きく2つの研究を行っています。一つは、魚介類の水揚げから消費までの鮮度変化、加工特性、食品衛生上の特徴を把握し、安全で安心な水産食品の有効利用および製造に関する研究です。もう一つは様々な条件に影響を受けやすい水産食品の栄養性・嗜好性・生体調節性などの食品機能を最先端の分析機器や技術を駆使して正確に捉え、その有用性や利用価値を見いだすための研究です。

Q. 食品科学科の実習はどんなものがありますか?

A. 獲れた魚の最適な扱い方を学ぶ「洋上鮮度管理実習」、蒲鉾のような練り製品やレトルト食品を作り、HACCPを実践で学ぶ「食品製造学実習I,II」、官能検査を学ぶ「食品官能検査実習」、食品加工工場の見学をする「食品加工調査」のほかインターンシップなどもあります。

Q. 食品科学科では、どのような資格が取得できますか?

A. 食品生産現場で安全な食品を作るのに必須な食品衛生管理者(国家資格)、食品衛生監視員(任用資格)、技術士(国家資格)、HACCP管理者資格の他、危険物取扱責任者(甲種)の受験資格なども取得できます。

Q. また、卒業後の進路はどのようになっていますか?

A. 大部分の卒業生は、水産物を扱う食品製造・流通会社や関連各種団体、国家総合職、地方公務員などに就職しています。本校研究科(修士課程相当)への進学もいます。

Q. 食品科学科の特徴やオススメポイントを教えてください。

A. 水産食品のスペシャリストになれます! !

生物生産学科 先生に聞いてみました

Q. 生物生産学科ではどのような勉強をするのですか?

A. 生物生産学科では、海や河川・湖沼の環境を守りながら、持続的に漁業や養殖業が行えるように、海や陸水の生物と環境に関する勉強をします。

Q. 先生はどのような研究をされていますか?

A. 砂浜の生態系の研究を行っています。静かな内湾の研究は、日本でも世界でも数多くあるのですが、波の荒い砂浜の研究はとても少なく、そのため、海岸侵食で砂浜が減ったり、ごみが漂着して砂浜の環境が悪化しても、砂浜の生物のことに目を向ける人はあまりいません。私は、砂浜の生物や自然環境の特徴を詳しく調べ、得られた成果を、より良い砂浜環境が残せるように役立てたいと考えています。

Q. 生物生産学科の実習はどのようなものがありますか。

A. 生物生産学科には7つの実習があります。そのうち2つは、本校の大型練習船に乗船して行う実習です。海洋観測機器を使って海の環境を調べたり、トロール網を使って漁獲調査も行います。小野臨湖実験実習場では、陸水に関して2つの実習、近隣の藻場・干潟に出かける2つの実習を行います。水生生物の種類や分布、発生、そして生息環境の特徴を調べます。最後の一つは、増養殖を行う水産施設を見学するものです。,II」、官能検査を学ぶ「食品官能検査実習」、食品加工工場の見学をする「食品加工調査」のほかインターンシップなどもあります。

Q. 生物生産学科の卒業後の進路はどのようになっていますか?

A. 生物や環境のことを学んだという強みを生かして、公務員や水産関連団体での試験研究に関する仕事、環境や増養殖関連の企業を希望する学生が多いです。その他にも、食品や流通関係に進む学生もいます。また、さらに高度な専門性を身につけようと、本校の研究科や他の大学の大学院に進学する学生もいて、自分の興味や適性を考え幅広く水産の道で活躍しようとしています。

Q. 生物生産学科の特徴やオススメポイントを教えてください。

A. 生物生産学科には充実した飼育実験施設が整い、キャンパス内で魚介類を飼育しながら研究を行うことができます。また、自然のフィールドに出かける研究調査も多く、生き物や自然が好きな人には絶好の学習環境です。

水産流通経営学科 先生に聞いてみました

Q. 水産流通経営学科ではどのような勉強をするのですか?

A. 当学科は、水産基礎講座と流通経営講座の2つで構成されています。水産基礎講座は、英語、情報学、歴史学、法学、社会学などの科目を「社会の根底にある法則や機微」を知るために学びます。他方、流通経営講座は、水産業にカクァル専門的知識を学びます。私は、この講座に属しているので、ここをもう少し詳しく説明しましょう。(右図参照)。 水産物は、生産→流通→消費、という過程を通じて流通します。それぞれの家庭で人と人とが関係をもつことから、当学科ではその関係を把握するために必要な知識習得を目指した科目が設定されています。

Q. 水産流通経営学科ではどのような研究をされていますか?

A. 漁業経営体を今後も維持するための方策を検討しています。具体的には、収益性の向上や経営の団体経営化(=主に会社やその他の経営方式)を実現する条件を考えています。

Q. 水産流通経営学科の実習はどんなものがありますか?

A. 左記のものがあります。これに4年生で卒業論文の作成が加わります。

Q. 水産流通経営学科を卒業後の進路はどのようになっていますか?

A. 就職としては、公務員(国・県・市町村。例えば、平成27年4月、国家1種・水産庁)、系統団体(全国団体、地方団体など)、それに企業(魚市場、水産系商社、情報関連会社)などです。進学としては、本校研究家をはじめ、他大学大学院への進学もあります。 こうした進路は、決めようとする君達には深刻な問題と思いますが、担任や卒論指導の先生と相談するとその都度助言が受けられるので、そうした不安は多少緩和できると思います。

💡 ワンポイントアドバイス

毎日更新された、MASIS、moodleを見る。提出期限をメモし計画的に課題を終わらせましょう

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