第3話|社会で活躍する先輩の4年間ー公務員

心を動かし、動かされた大学生活の経験が今の自分を創っている

2016年 卒業
吉岡 伴裕 さん

島根県農林水産部 東部農林振興センター出雲事務所

現在のお仕事を選んだ理由やきっかけについて教えて下さい

プライドを持って必死に取り組んでいる農業者さん達の力になりたいと思ったからです。
大学時代に地域で活躍する色んな方に出会っていく中で、皆それぞれに想いや信念、プライドを持って物事に取り組んでいることにとても驚きました。こうした方々の力になることこそが自身の“やるべきこと”であると確信しました。 社会では、そうした人たちを納得させたり、やる気にさせたり等、“人の心を動かす”場面が多くなります。ただし、どんなに知識や技術、アイデアがあっても“伝えきる力”が無ければ人の心を動かすことはできません。大学時代に自分なり試行錯誤しながら“伝えきる力”を身に付けたことは、今になって本当に良かったと思っています。

学生時代に努力したことで役に立っていることを教えて下さい

島根大学生協の活動において、中心メンバーとしてスタッフの育成や会場運営を担ったことです。
ある時、お客様アンケートの評価が思わしくない時期があった際、スタッフの緊張感が緩んでいることに気づきました。そこで、スタッフ全員に「誰の為に活動しているのか」気づかせるため“敢えて”厳しく指摘したり、スタッフ1人ひとりに面談し、不安や要望を聞き取ったり、アドバイスをしたりし、その結果、お客様からの御礼の手紙を過去最多の枚数を頂けるようになりました。 その時気づいたのが、組織の中で自分にしかできない役割・特長でした。縁の下の力持ちの人、リーダー力のある人等、メンバーそれぞれに役割があり、特長が活きる組織こそが結果を残せるのだと学びました。

今のお仕事の魅力もしくは将来の夢について教えてください

「採用されて2年目やそこらで完璧にできると思っちゃいない。若いうちから色んな農家から多くのことを学んで、やがて一人前になってまたこの地域に戻ってきて還元してくれればそれでいいんだよ!」 2年目で仕事に行き詰っていた私に声をかけてくれた農業者さんの言葉です。
公務員という仕事柄、時には厳しいことも言われますが、これも一人前に育ててくれようとしてくれている“愛情”であり、本気で向き合ってくれている熱意を感じます。転勤する中でこうした方々との多くの出会いがあることは、県職員としての大きな魅力だと思います。 将来の夢ではありませんが、仕事に関わらず、“自分にできること”、“自分にしかできないこと”をもっと探していきたいです!

💡 ワンポイントアドバイス

吉岡さんは、「こうありたい」「どうあるべきか」を常に考えながら、自分ができること、強みが発揮できることを1つずつ着実に実践していく学生でした。「相手のためになることは何か」ということを言動にうつす吉岡さんには、自然と周囲に仲間が集まり、自然といろいろなことに挑戦をしていました。
自分のことを必要としてくれることを好きになることを大切にする吉岡さんは現在公務の仕事でも熱い思い持ち、周囲の期待に応えています。

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