「タイトルの数値は何だ?」と興味を持って見てくれたあなた、ありがとう。雑学を交えて高知での新生活準備をアドバイスしてみます。
さて、タイトルの「84%、66%」。それぞれ何の数値かわかりますか?
答えは「高知県の森林面積率(84%)」と「高知県の森林の人工林率(66%)」です。農林海洋科学部の様々な授業で、様々な先生が、「年度によって多少の差異はあるけれど」を枕詞に、この数値を連呼するので農林海洋科学部の学生は大概覚えます。ちなみにテストにも出ます。
では、この数値から読み取れることは何ですか、という少し難しい質問をしてみましょう。簡単に思いつくのは「高知は自然豊かである」。その通りですね。森林以外にも、川も海も山もあるので、サイクリングやドライブ、釣りやキャンプ、登山にBBQ、などなど、アウトドア派の人は楽しめる環境です。高校までの経験を活かしたい人、大学から新しい趣味を始めたい人は、高知大学内のサークルや部活動、高知県内のアウトドアスポットを調べてみると面白いと思います。
しかしながら楽しいことだけではありません。僕がこの数字を聞いたときに思ったのは「だから花粉症がひどいのか」です。「人工林率66%」の殆どはスギとヒノキ。さらに「住宅地と森林の距離が近い」「高知は温暖な気候なのでかなり早い時期から花粉が飛び始める」「希望者は春休みに演習林実習があり、スギ林の中でスギを植樹する」などなど、花粉症の人は対策をしないと悲惨な目に遭います。高知の天候は強い日差しと短時間に強い勢いで降る雨が有名ですが、花粉症の身としては、花粉もそれに引けを取らないと感じています。入学後、慣れない土地でマスクや薬を求めて薬局を探し回らないように、地元で購入しておきましょう。
また、全国チェーン店・地元で良く見るチェーン店が高知に出店していない、ということがよくあります。具体的な会社名は伏せますが、銀行、スーパーマーケット、ドラッグストア、ディスカウントストア、雑貨屋、衣料品店、コンビニ、メガネ店、牛丼屋、レストラン、テレビ局、などなど、「高知に無い」チェーン店はたくさんあります。「高知にのみ無い」チェーン店もあります。雑誌や単行本も1日遅れで入荷します。生活必需品を買うお店が大丈夫か、しっかりと確認しておくことが大事です。
「備えあれば患いなし」。高知での生活を楽しむためにも、念入りに下調べと準備をしておきましょう!