第3話|社会で活躍する先輩の4年間ー教員
特別支援教育に携わって
2013年 卒業
安宅 咲貴 さん
徳島県東みよし町立加茂小学校 特別支援学級担任 特別支援教育コーディネーター
現在のお仕事を選んだ理由やきっかけについて教えて下さい
4回生の時の特別支援学校への教育実習で,「自分が変わることで,子どもたちも変わる」と知り,特別支援教育に魅力を感じました。大学では, たくさんの人と関わる教師という仕事を目指すために,ピア・リーダーや生協学生委員会,リーダーシップ会議などの活動に参加していました。大人とも関わる機会が多く,いろいろな経験について話を聞いたり,自分たちの意見をどう伝えると分かってもらえるかなどを同級生と一生懸命考えたりしました。 これらの活動で,自分のキャラクターが定まり,人との関わり方も上手くなった気がします。
学(部)生時代に最も打ち込んだことを教えて下さい
学祭の展示にむけて,ピア・リーダーで「笑顔集め」をしたことを語りました。将来の夢や大切にしているものなどをスケッチブックに書いてもらい,笑顔の写真を撮らせてもらう活動をしました。 のべ100枚くらいの学生の写真を集めました。ノトスの壁に大きく映し出された映像を見た時はすごく感動しました。企画を一から立ち上げるのは大変でしたが,やってみたいことが形になっていくことがとても嬉しかったです。この経験から,面接の時に「人の笑顔が好きで,それを見ると自分も笑顔になれる」と話をしました。
今のお仕事の魅力もしくは将来の夢について教えてください
特別支援教育の魅力は,「成長を間近で感じられるところ」です。関わり方や教材など,周りの環境を変えることで,子どもたちが変わっていくところが間近に見える時,やりがいを感じます。教員の世界は,子どもたちだけでなく,大人との関わりもたくさんあります。 大学時代に様々な活動に参加したことで培われた人間関係に対するバランス感覚は,今でもとても役に立っています。特別支援教育は全てがオーダーメイドです。 現在は,他と違うという意味で“特別”という言葉が使われることが多いですが,一人ひとりに合わせた“オーダーメイド”という意味で広まっていけばいいなと願っています。
💡 ワンポイントアドバイス
教員になられた先輩は、学生時代に自ら行動し、人と関わる経験をされています。授業やサークルだけではなく、ボランティアや支援員などを通じて子どもと様々な場面で関わっておくことも重要です。
四国学院生協では、大学と協力して教員採用試験対策講座を実施しています。学生時代に経験したことを採用試験でしっかりアピールできるよう人物評価対策にも力を入れています。