第6話|社会で活躍する先輩の4年間ー院進学

不慣れな環境でも挑戦することで見えることがわかる

2019年 卒業
伊井 万純 さん

鹿児島大学 理工学研究科 建築学専攻 修士2年

現在のお仕事を選んだ理由やきっかけについて教えて下さい

私は自分の分野についてもっと勉強したいと思い進学しましが、就職・進学のどちらにしても学生時代に様々なことに挑戦することは大切だと思います。
体験を通して得ることは多く、自分の考えを変えるきっかけにもなります。学部2年の時に新入生・保護者に対して大学生活の説明会をやりました。その際、正しい情報を伝えることが大切だと思っていましたが、練習を見ていた同期が「事実を伝えるだけでなく、相手の頭の中できちんとイメージができることが大切だ」と教えてくれました。そのアドバイスを元に練習を重ね、発表当日保護者の方から「すごく分かりやすかった!カンペなしで発表できるなんてすごいね」と言っていただけたことが今でも心に残っています。 これまでの約20年間で得たことが、必ずしも当たり前とは限りません。自分の考えを変えることや、そのきっかけを得ることは時間がかかります。新しい挑戦するときは、多くのことを吸収する気持ちで取り組むことで、成長の幅が広がり、自分がやりたいことに真っ直ぐ取り組むことができると思います。

学生時代に努力したことで役に立っていることを教えて下さい

仕事の分野によらず他者との意思疎通は大切です。特に建築は立体的な話をするため、その正確さが重要だと感じていました。そのため話し合いをする時の自分の強みを伝えようと思い、以下のように書きました。 「私は、常に目的は何かを考え行動します。学生時代に所属していた新入生サポートスタッフで打ち合わせに頭が追い着かず、私自身の「視野の狭さ」や「物事の本質を見抜く力」の乏しさを実感しました。それを機に、話し合いの際には「相手が伝えたいことは何か」「今自分がすべきことは何か」を意識しています。そうすることで、内容を俯瞰し、自分の意見を明確に相手に伝えることができるようになりました。他者とイメージの意思疎通が自分の強い武器です。

今のお仕事の魅力もしくは将来の夢について教えてください

院では教科書だけでなく実践的なことも経験でき、忙しくも充実しています。就活までの時間ができたことで、改めて何をしたいのかじっくりと考えることもできました。 私の夢は医療建築分野から地域医療に貢献することです。今は自分の分野知識も乏しいですが、新しいことに挑戦することは学生時代にサポートスタッフやボランティアを通して取り組んできました。不慣れな環境でも、今自分がやるべきことを探したり人に聞いたりすることでやるべきことがわかってきます。そこで得た経験を生かして、何が大切かしっかりと見極めて行動に移していきたいと思っています。

💡 ワンポイントアドバイス

伊井さんは大学生活4年間の間に生協での新入生サポート活動や講座運営のスタッフを卒業まで関わっていました。 その中で、多くの学生と一緒に活動していたことから「自分の強み」を見失い、苦労した時期もありましたが、周囲の仲間と意見を交わしながら、 自分の役割を見出し、前向きに活動していくことで、周囲を元気に、明るい雰囲気にしていました。苦労する経験が自らを見つめなおし、 結果的に自分の強みを再発見するチャンスになることを体現してくれました。

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