第3話|社会で活躍する先輩の4年間ー公務員

進路を選んだきっかけと将来の夢

令和2年3月 卒業
弘田 佳央(ヒロタ カオ)さん

高知市役所 保健福祉部 介護保険課 事業係

現在のお仕事(進)を選んだ理由やきっかけを教えて下さい。

自分が高知市役所という進路を意識したのは、大学4年生になる3月でした。きっかけは、3月に参加した就職セミナーでした。改めて自分の将来を考えると、「やりたいこと」、「なりたい自分」を全く思い描くことができませんでした。そんな時、進路について相談した家族の勧めで、公務員という進路を選びました。試験勉強の中で自己分析を何度も行い、自分がやりたいことははっきり分かりませんでしたが、「自分が生まれて育った高知が好きだ」という思いが見えてきたことが、高知市役所という進路を決定づけた一番の理由です。 試験勉強のスタートが遅かったため、自分は12月に進路が決定しました。途中、次々に進路の決まっていく友人の姿や言葉に心が揺らぎ、何度もあきらめそうになりました。その度に、「自分が生まれて育った高知が好きだ」という気持ちを思い出し、試験勉強に向かいました。

学(部)生時代に最も打ち込んだことを教えてください。

エントリーシートと面接では、自分が在学中に行った商店街でのボランティア活動と、学生食堂と生協ショップでのアルバイトについて記載しました。ボランティア活動では、伝統的な祭りであるよさこい祭りを通して、商店街の持つ課題を参加した地元の方に直接お聞きしました。祭りが長く続いている背景には、地元の方の多くの支えがあり、祭りを支える地域の力を改めて実感しました。 また、自分は学生食堂や生協ショップのアルバイトで身についた、挨拶や言葉遣い、自分から積極的に行動するという姿勢は自分の業務ではとても重要であると感じています。相手の立場に立って物事を考える姿勢は、分かりやすく伝わりやすい言葉遣いを心がけなければならない窓口や、電話対応での業務に活かせていると思います。

将来の夢は何ですか?

自分の将来の夢は、相手の立場に立って業務が行える職員になることです。これはエントリーシートや面接で述べた長所ではありますが、この長所をさらに伸ばしていければと思っています。介護保険課の窓口には、介護保険でのサービスを利用したい市民の方だけでなく、サービスを提供する事業者の方も多く来庁されます。また、同様にサービスを利用する側、サービスを提供する側の両方からの電話対応も業務の一つです。 今はまだ、質問をいただいてもすぐにお答えできなかったり、慌ててしまい、相手の話に傾聴することができなかったりと、毎日課題を多く実感しています。1件1件の相談や電話を大切にし、相手が何を聞きたいのか、喋るスピードは適切かなど、相手の立場に立って傾聴し、対応ができる職員となることが、自分の将来の夢です。

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