現状を打開したくて、このツアーに参加した。
大学受験を終え、燃え尽き症候群のような状態になっていた自分は毎日を無気力に過ごしていた。せっかくの新生活も自分自身でダメにしていた。悩みをひとりでかかえこみ、自分の殻にとじこもって、より悩みを増幅させる、そんな日々を過ごしていた。ツアーに申し込んだのは、そんな現状を打開して、一歩前に進みたいと考えたからだ。
ツアーでは、たくさんの人と交流して、そして友人になることができた。そのうえで大切なのは、積極的に自己開示をすることなのだと気付くことができた。考えても仕方がないときには行動が肝心なのかもしれない。
自分の英語がコミュニケーションツールとして問題なく機能したということも自信につながった。大学受験で思うような結果が得られなかった自分はそれ以前の自分の努力も否定されたような気持ちになり、自信を喪失していた。しかし、懸命に努力して得たものは、たとえ自分の望み通りの形でなかったとしても、自分の財産になるということがわかった。
印象に残っているのが、シドニー工科大生との交流だ。話しているうちに、映画鑑賞という共通の趣味があるとわかり、さらに好きな映画監督も一致しているということでとても盛り上がった。そのとき自分のなかで英会話が目的から手段に切り替わった。英語を使うことで、世界中の人とコミュニケーションをとることができるということが、どれほど自分の世界を広げてくれるか、実感することができた。英語を勉強することの目的はペーパーテストでよいスコアをとることだけではないということに気が付くことができた。これからの英語学習のモチベーションとしたい。
今回のツアーを通して、自分の殻を破り、たくさんの人と友人になることができた体験は自分の中で大きな財産となった。人と仲良くなるためにはまず、勇気をもって行動し、そして自己開示をすることだと学ぶことができた。これからの生活の中でも、勇気をもって、自分がこれまで話したことのないたくさんの人と交流したい。
後輩へのメッセージ
「どうしようかな」という気持ちが少しでもある人は自分の気持ちを大切に!