キセキ 総合科学部総合科学科 2022年度入学
キセキ

私が広島大学の総合科学部総合科学科を目指し始めたのは、高校2年生の夏頃からでした。

共通テスト対策では、苦手な数学と日本史に苦しめられる日々。模試では思うような結果が出せない。そんな不安から、受験勉強を諦めて数日寝てばっかりいたり好きな教科しか取り組まなかったりと逃げの姿勢に入ることも。共通テスト本番までどうなるか分からずに、ただただ自分の怠惰と戦っていました。

そして迎えた共通テスト本番。

私達の代は共通テストが実装されてから2年目の年ということで、去年より難しくなるのではないかとドキドキです。実際に出題された問題は解けるものもあれば全く手が出ないものも。数学なんかは当時のTwitterであまりの難しさでバズってましたね。ドキドキの共通テストの結果は散々。学校のおすすめで共通テストの点数を用いて合格判定を受けたのですが、良くてDの下。親も先生も心配していました。

そんな中諦めなかったのは、1回だけ受けた広大模試(小論文と英語)でA判定が出たという経験があったからです。かっこよく「行きたい気持ちが強かった」と言い切りたいものですが、広大模試の結果がなければ諦めていた未来もあったので。共通テストの負債は重かった。「どうせ駄目だろう」という気持ちが勉強のモチベーションを下げるんです。


二次試験対策も自分との戦いでした。 しかし、この二次試験対策期間~受験当日が一番思い出深いのです。

小論文対策として毎日新聞のコラムをまとめる練習をしました。過去問も多くはありませんが3、4年分解いて先生に質問に行きました。そして迎えた2月25日の広島は寒かった…。福岡育ちの私には緊張も相まって、きっと実際の気温よりも冷たく感じられました。

受験会場には沢山の人がいて、皆が皆敵に見えて苦しかった。そんな中印象的で合格への強い意志が復活したのは、試験監督の先生です。総合科学部の青木先生、先生の雰囲気や言葉に力づけられ実は最後まで頑張ることができました。ありがとうございます!

長くなってしまいました。合格発表の瞬間です。結果は合格。ビックリしました。受験番号を見て泣くってドラマの中の話だけじゃないんです。自慢?ですが、2022年度の総合科学部総合科学科の共通テスト最低点は私です(赤本に載っていました)。 あの時も今も合格した理由を考えていますが…。意志があれば受かる、なんて綺麗事を言うつもりはありません。私の合格だって「キセキ」のおかげもあると考えているので。しかし、やっぱり意志のないところには何もないというのも事実ですね。私の大好きなジョジョの奇妙な冒険から一言。「覚悟とは暗闇の荒野に進めべく道を切り開くことだ」です。覚悟を決めたのなら、そこに向かって自分を信じて頑張って欲しいなと思います。